海外への第1歩と言えば、旅券(パスポート)の申請、取得です。パスポートがなければ、外国に行くことができません。既にパスポートをお持ちの方も、期限切れがないか、紛失していないか、確認しましょう。
パスポートは、イタリア学生ビザの申請、そして、イタリア渡航後に行うイタリア滞在許可証の申請にも、もちろん必要です。お持ちでない方は、早めに準備をしましょう。
民間人が利用する通常のパスポートは、一般旅券と呼ばれています。20歳以上の人が申請可能な10年間有効の旅券と、5年間有効の旅券があります。
一般旅券(パスポート)申請料金
- 5年間有効(12歳未満) 6,000円
- 5年間有効(12歳以上) 11,000円
- 10年間有効(20歳以上) 16,000円
従来の記載事項の訂正制度は廃止され、平成26年3月20日以降、氏名や本籍地の都道府県に変更がある場合は、記載事項変更旅券という新方式のパスポートの申請をすることになりました。
パスポートの紛失、盗難にご注意!~意外と日本で多いパスポートの紛失、盗難
外務省の報告によりますと、平成21年では、3,200万人が有効なパスポートを持っていて、日本人の1/4の人がパスポートを持っている計算になりますが、なんと、1年間で4万冊ものパスポートが紛失や盗難で所在不明となっています。しかも、パスポートの紛失、盗難と言えば、海外旅行中で、と思われがちですが、実はその8割が、日本国内でなくなっております。驚くことに、パスポートの紛失、盗難は、海外旅行中よりも、日本国内での方が圧倒的に多いのです。
盗難、紛失パスポートが犯罪の温床に
パスポートは、世界中で使うことにできる身分証明書です。そのため、盗難、紛失したパスポートが、不正に身分証明書として利用されて、消費者金融からの借金や、銀行口座開設、携帯電話の契約などに使われ、被害に遭ってしまうことがあります。次の旅行の予定がなくとも、パスポートを紛失したら、犯罪にまきこまれないよう、必ず盗難届をだす必要があります。
また、犯罪も国際化が進み、なりすましによるパスポート申請が増えています。外務省によりますと、過去における「なりすましによる不正取得件数」は、平成16年から平成18年までは50~60冊台、平成19年及び20年は112冊と急増。平成21年は87冊、平成22年は86冊、平成23年は43冊、平成24年は26冊、平成25年は13冊の不正申請があったそうです。偽造パスポートは、反社会的勢力の犯罪手段として利用されてしまい、真正な名義人自体も大変な犯罪にまきこまれてしまう可能性が非常に高いです。そのため、申請時のチェック体制を強化しているので、申請時に、以前より、色々なことを質問されることがあるようですが、犯罪防止という観点ですので、しょうがないですね。
また、夏の旅行客が増える時期になると、世界各地の警察には、日本からきた旅行客の犯罪被害が、毎日のように届けられています。世界一安全な国からくる日本人旅行客は、犯罪の被害に遭いやすいの、現地でも十分にご注意くださいませ。
イタリアでの防犯対策も、ご参考になさってください。
パスポートについては、外務省のHPで最新情報を調べるようにしましょう。